早咲きの桜
会場近くのローカルな話題です。
東京千代田区には千鳥ヶ淵や靖国神社等の桜(ソメイヨシノ)の名所もありますが、神田駅周辺で桜を見かけることはほとんどありません。桜が見られる数少ない場所が、司町交差点を挟んで当会場と斜向い側にある司町の神田児童公園。ここに2本の大きな桜の木があります。公園隣の千代田小学校、幼稚園、図書館がある複合施設が「神田さくら館」と呼ばれていますが、この木にちなんで名付けられたのでしょうか。
この2本の桜と神田さくら館の植え込みの桜、実はかなり早く咲くと評判です。気象庁の東京地区の桜の開花宣言は、靖国神社の正面入り口から何本目かの桜(標本木)を基準としているようですが、神田児童公園の桜は、例年気象庁の開花宣言の数日前から咲いているようです。なぜ早く咲くのか、考えてみました。
夏に形成された桜の花芽(かが)は休眠状態に入りますが、冬の低温期に目覚め(休眠打破)、翌春の気温の上昇にともなって生成・成長し、開花にいたります(気象庁のHPから要約)。春先の平均気温や最高気温の積算によって開花の時期が決まるようですが、都市部では場所によって積算時間がかなり違うのではないかと考えられます。
神田児童公園はビルの谷間にある公園ですが、公園の北東側にある桜の木には朝から夕方近くまで日が当たります。また桜の枝がアスファルトの道路に覆いかぶさるように伸びており、太陽熱を吸収したアスファルトの道路から発せられる熱のため、桜のある場所はかなり温かいと思われます。小さな公園がビルに囲まれているため、桜のある場所は夜間熱が拡散しにくい環境といえるかも知れません。
結論的に言いますと、ヒートアイランド化した都市部特有の現象で、神田児童公園の桜のある場所が局地的に温かいため、桜が咲くだけの一定温度の積算時間に早く到達するのではないかと推測しました。
今年は、この桜がどのくらい早く咲くのか、観察・検証してみたいと思います。東京の今年の開花予想では3月23日(日本気象協会3月6日発表)となっていますが、1週間前の3月16日頃から見張っていようかと思います。随時情報を発信します。リアルタイム中継というような大げさなものではありません。おじさんがデジカメで撮ってきた写真を時々当欄に貼るだけです。(笑) 時間のある方は何度も覘きに来てくださいね。
観察1回目(3月12日) さ、さ、咲いてる (゜.゜)
神田児童公園の桜、咲きました。気象庁の定義によると、開花は花が5,6輪咲いた状態をいうそうですが、本日午後1時の時点では、もう少しかなという感じ。開花宣言は明日に持ち越しです。
観察2回目(3月13日) 開花宣言!全国一早い? 
本日はあいにくの曇り空で分かりにくいですが、本日12時45分で、8,9輪は間違いなく咲いています。開花宣言です。東京の桜の開花予想日より10日は早く開花したことになります。このままいくと東京の開花宣言前には満開になりそうです。筆者の予想をはるかに上回りました。マジすか。
本日11時過ぎに福岡管区気象台が全国で最も早く福岡市の桜の開花宣言を発表したそうですが、神田児童公園の桜も全国トップクラスの早咲きだったのですね。張り合っているわけではないですが、何かうれしい気分。ルンルン。
次の報告は、3月17日(日)の予定。
<蛇足>桜開花予想日の差(3月14日追記)
気象専門事業者による東京地方の桜の開花予想日に修正が相次いでいます。
①日本気象協会 (3/6 発表) 3月23日 ⇒ (3/13 発表) 3月17日
②ウェザーマップ (3/5 発表) 3月25日 ⇒ (3/13 発表) 3月17日
③ウェザーニュース (3/4 発表) 3月25日 ⇒ (3/12 発表) 3月23日
日本気象協会とウェザーマップは靖国神社の標本木で予測し、ウェザーニュースは上野公園の木で予測しており、発表日も少し異なりますが、それにしても違いすぎ。国民は困惑します。
ここのところの気温の急上昇により、 たった数日間の経過で、「協会」は6日の大幅修正、「マップ」は8日の大幅修正です。
(協会・マップ) VS (ニュース)に刮目。 自然環境の変化を予測することは難しく、ここ数日の気温の変化がポイント。
観察3回目(3月17日) まばら咲き

神田児童公園の桜、全ての蕾が開花しそうな感じがしますが、なぜかまばら咲きです。咲いているところはしっかり咲いていますが。桜の木の傍の公衆トイレが工事中で、しかも土・日は高圧電気の工事が行われているため、木に接近できず、あまりいい写真がとれません。悪しからず。
昨日(16日)、靖国の標本木の花が咲き、気象庁による東京地方の桜の開花宣言が発表されました。今年は3月1日から15日までの平均気温が11度を超え、2002年に続き、記録的な早咲きになったようです。猛烈な気温の上昇で、「三寒四温」ならぬ、「二寒四暑」といった感じでした。
次回の満開時が最後の報告です。寒の戻りがなければ21日頃。
観察4回目(3月20日) 満開

ここ2、3日の20度前後の陽気で、一挙満開となりました。今年の桜の早咲き、日本経済復活の予兆であるといいですね。 完
<追記>2016-6-5
2年前から、桜の枝が覆っていた道路がアスファルト道路から敷石舗装の道路に変わりました。そのためかでしょうか、神田児童公園の桜はかつてより早咲きでなくなったような気がします。