お盆休日考

2013年 07月22日

 今月上旬に短い梅雨が明けたらいきなり真夏、猛暑。「暑い」「暑いね」が合言葉になっています。真夏はビールがうまい、海やプールに泳ぎにいける、薄着で過ごせる等、真夏の良いところを心に言い聞かせ、必ずやってくる涼しい秋を待っています。今夏は「厳しい猛暑」という「猛暑」に「厳しい」がかぶさる恐ろしい予想でしたが、赤道直下とは違います。暑さもあと1ヵ月半。楽勝、楽勝・・・・少し強がりです。(笑)

  8月の第3週は多くの会社がお盆休みですが、フォーラムミカサ エコは平常通り営業しています。会場は閑散としますが、普段出来ない会場のメンテナンスをしながら、皆さまのご利用をお待ちしています。内覧も大歓迎です。

  いつもこの時期になると、なぜお盆が祝日にならないかを考えます。
お盆 仏壇 もともとお盆は、旧暦(太陰太陽暦)の7月15日(満月の日)を中心に先祖の霊を祀る行事。現在でも沖縄、奄美、中国・四国地方の一部で旧暦によるお盆(旧盆)が行われています。しかし、いまでは少数派。

  明治6年(1873年)に日本で国際標準の新暦(太陽暦、グレゴリオ暦)が採用されてから、旧暦のお盆の習慣を新暦の7月15日に単純に入れ替えたのが、東京地方で現在主流のお盆。「東京盆」という表現もあるようです。この新暦のお盆は明治政府も推進したようですが、都市部以外では支持が得られず、こちらの方も結局は国内では少数派。新暦の7月15日が満月とは限らない、かつてより約1カ月早くなるので梅雨時期になり季節感が合わない、農繁期と重なるため農作業に支障をきたす等が理由のようです。

  そこで登場したのが新暦で1ヵ月遅らせ、お盆を8月15日とする「月遅れ盆」。新暦と旧暦はだいたい1ヵ月くらい差があるので、月遅れ盆は旧盆に近い季節感が得られます。そのために月遅れ盆は関西地方から全国に広がり、いまや国内の主流となっています。

 この月遅れ盆の期間は多くの企業で「お盆休み」として夏季休業とするのが通例で、国民的な休暇となっています。この時期は児童・生徒の夏休みの時期でもあり、江戸時代からの「薮入り」の習慣ともあいまって地方への帰省ラッシュ、民族の大移動がおき、多くの人が田舎でお盆行事に参加し、墓参りをするのが恒例。普段あまり意識しない故郷や先祖のことに思いを馳せる時節です。
お盆 墓参り       

  しかしながらこの時期は国民の祝日ではないので、官公庁や金融機関等は通常通りの業務を行っており、行ってみるとかなり暇を持て余している様子。休日にしていない会社等でも、顧客が休んでいる関係で能率のあがらない仕事をしているようです。そのため、この国内で一般的な慣行の「お盆休み」を国民の祝日にしたらどうかという意見も多いようです。

 祝日になっていない大きな理由は、旧盆、新暦によるお盆(7月盆)、月遅れ盆(8月盆)等、国民の習慣がそろっていないというのが一番だと思いますが、現在お盆の主流となっている月遅れ盆の期間を祝日に採用してもよいのではないでしょうか。「故郷や先祖に思いを馳せる」という日本人のメンタリティーを制度に活かすことが重要で、多くの国民の事実上の慣行にお墨付きを与える必要は否定できないと思います。

 「月遅れ盆」は本来のお盆ではないから祝日にはできないという批判も考えられます。旧暦は月の満ち欠け(月齢)が基準で、その15日は満月、十五夜。ところが新暦の8月15日は満月とは限りません。そのようなことで、かつて満月のお盆に行われた徳島の阿波踊りでも施行をめぐって新旧暦論争が行われたようですが、結局、旧暦によるお盆の愛着を捨て、昭和40年代から新暦の8月15日前後に落ち着いたようです。

 月齢を基準とする旧暦では1ヵ月は29日か30日。年に換算すると354日で、2,3年に1回1年を13カ月にして調整しなければならず、旧暦の7月15日が、新暦では9月になることも。現在の暦の下で旧暦のお盆を行うとその時期が一定しません。もはや国際標準の新暦から旧暦に戻ることは考えられませんので、新暦をベースに物を考えていくという発想も大切ではないかと思います。

 インターネットで調べてみると、お盆を祝日にすることは憲法の政教分離(20条)に抵触するという意見もあるようです。お盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)の略称で、仏教行事を起源としており、全く宗教性がないとはいえませんが、現在では習俗行事といってよいと思いますし、少なくともこれを祝日にしたからといって、国が特定の宗教に肩入れ(援助・助長)するという関係にはないと考えます。この点で問題はないかと思います。

  休日が多くなると、固定費(賃料等)は変わらないのに売り上げが大幅ダウンで、当社事業には、実はとても厳しいのですが(涙)、はっきりしない事実上の休日が続くより、明確な休日に決まったほうがすっきりします。

 なにやら愚痴めいてまいりましたが、それでは皆さま、良い夏休みをお過ごしください。

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